愛猫サクラ 大腸がん闘病中…否、大腸がんと共生中②

2022年2月14日月曜日

猫の大腸がん

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 前回からの続きです  ➡ 前回の記事はこちら


大きくなってきているサクの大腸の腫瘍の切除手術。

散々考え悩んだ末、受けないことにした理由…


実はサクの大腸がん、わかったときには肺にも複数の影がありました。肺の検査はリスクも高く、詳細な検査はできていませんがおそらく肺転移だろうと。

大きさも数も徐々に大きくなっています。。。

肺に転移がある場合、手術中・後や麻酔のリスクがかなり高くなるそうです。

その話の時に主治医から聞いたのですが、肺に転移があった猫ちゃんの手の腫瘍切除手術を行ったら、数日後に急変して亡くなってしまったということもあったそうです。因果関係ははっきりしてはいないようですが、、、

手術中も手術後も万が一の可能性が高いなんて、考えただけで怖すぎます。

いやもう万が一ではないということですよね。

大きなリスクを抱えて大腸の手術をしても、肺はそのまま、手はつけられない。大腸の手術がもし無事成功しても、すぐに肺が悪化してしまうかもしれない。


また、以前、心臓にも雑音があり循環器科を受診したことがありました。その時には軽度の肥大型心筋症はあるものの現状では内服などの治療は必要なく、定期的な検査と経過観察でよい、麻酔も行っても大丈夫な程度とのことでした。

でもこの検査をしたのは手術を悩んだ時の半年以上前。サクももう14歳、悪化の可能性は十分ある。もし悪化していれば、さらにリスクは高くなります。


大腸の腫瘍を切除すれば、サクの排便時のストレスも減り、ごはんも食べられて、しばらくはそれなりに元気に過ごせるのではないかと思って考え始めた手術。

でも、これらの大きなリスクを抱えた状態で手術をして、サクと一緒にいられる時間をどれくらい延ばすことができるのだろうか。むしろ、手術に踏み切ることで、ある程度残されていたはずの時間を一瞬にして奪われてしまうかもしれない。

そんなことを考え始めたら怖くてたまらなくなりました。


それから、サクは超人見知りで小心者。ピンポンが鳴るだけで押入れに慌てて隠れるくらいすごく怖がり。

そんなサクを行ったこともない大学病院に連れていって知らない人たちに囲まれ、私たちと別れひとり預けられたら、、、きっと恐怖以外のなにものでもないだろうな。

「なんで?僕捨てられちゃうの?なんでなんで?」

きっとそんな風に思ってしまう。。そしてリスクの高い手術。万が一手術中や入院中に病院でそのまま、なんてことになったら、そんな気持ちのまま逝かせることになってしまったら、後悔してもしきれない。。


数日間、ぐるぐるぐるぐる、オヤジ氏と共に頭禿げるんじゃないかってくらい散々悩んで悩んで、、、

サクはなにを望むだろう。

調子が悪くても、怖い思いをすることなく、大好きなお家を離れることなく、私たちと健太と一緒にただ変わらぬ毎日を過ごしたい、そう思っているのではないだろうか。

それに、手術しても完治するわけではない。数ヶ月?数週間?いやもしかしたら数日?一緒にいられる時間が増えるかもしれないという私たちの望みでサクに怖い思いをさせ、むしろ逆に命を縮めてしまうかもしれない。すぐに一緒にいられなくなってしまうかもしれない。



・・・・・・


・・・やっぱり、手術はやめよう。

サクができるだけ辛い痛い思いをしないで済むように、可能な限りの対症療法、緩和ケアをしていこう。

今を大切に愛おしんで過ごそう。


悩みに悩んだ末、そう決断しました。

それが今から3ヶ月前。そして今に至ります。


サクの病気のことについては、「現在進行形のこと」と「病気がわかるまでとそれからのこと」同時進行で綴っていければと思っています。

今日のサク。毛布掛けたまま動く得意技?
調子はまずまずだね



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WRITER: ねこつえ

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非常勤でリハビリ職をしながら、後ろ脚麻痺の猫 健太とだいぶ歳の離れた脚に障害がある主人(オヤジ氏)のお世話をさせてもらっています。
人間の医療の知識を生かして猫ちゃんたちの健康や病気のこと、猫ちゃんたちとご家族が幸せに暮らせるヒントなどを発信していきたいと思っています。
その他、楽天/100均/ゆる~いポイ活/DIY など…

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